私たちSTARSは、ハンディキャップを持つ全ての子供の為に開かれた福祉施設です。
地域の方、学校関係者、様々なご支援、ご協力のもと、スタッフ3名で設立した小さな小さな施設です。
「子どもが子どもとして受け入れられる場所」
「学校以外に学ぶことができ、家庭以外に安心できる場所」
「子どもと家庭に寄り添い、ともに希望を持つことが出来る場所」
この3つの場所を提供することを設立の趣旨とし日々活動をしています。
ハンディキャップを抱える子どもの支援については、これまでに様々な制度が確立され、療育の手法や方法が具体化され、施設も増えました。
実際に、障害児通所支援の利用者数は、平成24年4月は約8.6万人でしたが、平成25年4月は約11.1万人、平成26年2月には、約14万人になっています。それに合わせて、障害児支援に係る国の予算も増加しています。
しかし、子どもやそのご家族が直面している問題が減っているわけではありません。
「社会参加」や「社会的自立」という名目のもと、個々に合わせた支援ではなく、社会が求める支援ばかりが評価されています。
いくら施設が増えたからといっても、社会が求める支援ばかりを提供していては、ハンディキャップを抱える子どもやその家族の苦しみは解消されません。
また、サービスを利用する側も提供する側にも、医療・教育・福祉に対して過度な期待を持ち、サービスを多用すればよいといった”サービス至上主義”の風潮が感じられます。
結果的に、子どもやそのご家族の希望する豊かな地域生活が営めるようになっているとは言い難い状況にあります。
私たちの目指す支援は、カタチだけの「社会参加」や「社会的自立」を子どもに押し付けることではありません。
子ども自身が達成感を得ることができる「社会参加」と「社会的自立」が必要だと感じています。
また、親に対しても「子どもの障害を全て受容すること」や「全ての責任を抱え込み強く生きること」を求めたりしません。
私たちは、悩みながらも、子どもの成長に希望を抱き、前に進もうとする親を応援していきたいと考えています。
子どもたちへの支援は、彼らの「未来」と、ご家族の「希望」を創る直接的な支援です。
それと同時に、「地域」が力をつけ、「社会」が育ち、「福祉」が豊かになっていくという将来への支援でもあります。
目指す方向は社会的な流れと少し違うかもしれません。
でも、だからこそ、私たちが目指す福祉を実現させるため、NPO法人STARSを設立したのです。同じ社会に生きる人として、私たちが、子どもたちから学び、親御様に支えていただきながら、共に育っていくSTARSを目指していきます。
共に考えましょう。
共に悩みましょう。
共に未来を見ましょう。
NPO法人STARS
理事長 島田雄太