1月1日という、本来であれば家族や仲間と新年を祝うべき日に発生した「令和6年能登半島地震」において、犠牲になられた方のご冥福を衷心よりお祈り申し上げます。また、怪我を負われた方はもちろんのこと、津波被害も含め、家屋などへの被害が生じた方、避難生活を余儀なくされている方も多数おられます。心からお見舞い申し上げます。
毎年1月に子どもたちと面談をします。もちろん、日常的にも行っていますが、新年一発目は気合を入れて「島田との面談タイム」です。リラックスしながら話す場合もあれば、膝を突き合わせて本気の面談をする場合もあります。子どもたちがビシッとした表情で多くの本音を語ってくれる、新年の面談は個人的に大好きです。
さて、STARSの子どもたちはどうしても自信がなかったり、いわゆる自己肯定感が低いと言われる子どもたちが多いです。面談の中で随所に出てくる「できない」「自信がない」「無理だよ」という言葉や、言葉にできない表情からも自信のなさが垣間見えます。
反対に、「どうして島田さんはそんなに自己肯定感が高いのですか??」と聞かれる場面がよくあります。「自己肯定感が高そう」=「前向きで、物事をプラスに考えて誰とでもうまくやっていける」、そんなイメージが連想されますが、自分は違います。もちろん仕事柄、子どもたちの前では明るく自信のある姿を見せ、演じている時もありますが、自己肯定感が高いかと聞かれれば、大して高くはないです。意外と後ろ向きだし、物事に対して自信はなく、仕事も要領よくこなしていけません。苦手なこともたくさんあるし駄目だなーと毎日思います。それでも、“これが自分だ”と肯定するようにしています。まずはありのままの自分を肯定することで、できないことや苦手なことにもチャレンジし自分の能力を最大限発揮できるように努力できているような気がします。そして、自己肯定“感”なので、あくまでも感じ方だと考えるようにしています。同時に自己否定をしないように考えています。
子どもたちにも同じような話をします。学校の先生や友達、親とうまくいかないときはどうしてもあります。怒られてしまったりけんかをしたり。はたまた勉強や仕事が上手くいかなかったり学校を休んでしまったりで、自己否定をしたくなる場面はいっぱいあります。様々な問題は起きて当然なので、自分自身に対してマイナスな言葉がけをしないように話をしています。
また、周囲から褒められることや認めてもらえることを子どもが望むのは当然ですが、まずは自分で自分を肯定してあげることの大切さを伝えています。これが自分だ、これも自分だと肯定してあげること、それは他人から言ってもらうだけでなく、自分に言ってあげることが大事だと思うのです。
そして、自己肯定“感”なので、“感じ方”のバリエーションを増やすことが大事です。勉強ができたり、成績が上がったり、何かができるようになって褒められ感じる幸せは即効性と爆発力がありますが、そのときの「幸せだなぁー」は長続きしません。一瞬です。自分の家にいるネコを触っているときの「幸せだなぁー」のように、何気ない日常の中にある「幸せだなぁー」は結構長続きするものです。家族や仲間、好きな人と一緒にいる時の「幸せだなぁー」も一緒です。幸せは案外身近にあり、幸せはつくれるものです。
人はわかりやすくて目に見えやすい幸せを見つけたくなります。そういう幸せだけを一緒に見つけようとすると難しくなってしまうので、長~く「幸せだなぁー」と思える力を一緒に育んでいけたら嬉しいです。身近にある小さな幸せの見つけ方、捉え方を一緒に考え、自分を大切に思える機会を少しずつ増やしていけば、少しずつ自信を付けていくかもしれません。それは子どもも大人も、そして、障がいの重さや障がいの有無に関係なく一緒です。そんな支援を目指していくことがSTARSもTriangleも大切なんだということを忘れてはいけません。
原稿の期日も仕事の期日もいつもアップアップ。毎年の反省は生かされず。“これが自分”とだけ(・・)ではいかないのも、綺麗ごとだけ(・・)ではいかないのも百も承知。島田にとっての永遠の課題です。
今年は法人設立10周年!!本年もSTARS&Triangleをどうぞよろしくお願いいたします☆
理事長 島田 雄太
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