2026年 あけましておめでとう☆更新おめでとう☆

 新年あけましておめでとうございます。特定非営利活動法人STARSは今年で12回目の新年を迎えることができました。通信の発行は113回目です。12年も?法人が続くことは12年前の自分からは想像もつきません。5年もつか?という厳しい世界を12年続けてこられたことに、支えてくれているスタッフ、保護者様、地域の皆様、理事の皆様、何よりも利用してくださっている皆様に心より感謝申し上げます。
 ここまでの歳月、島田は現場に出続けています。理事長として、経営者として、現場から少し離れたほうが…という考えやご意見も…。先を見据えれば現実的なことかもしれません。が、現場が大好き島田はそこがどうしても譲れないpoint。現場が楽しくて、やり始めたことです。何がそこまで…と自分自身で説明がつかないことがありますが、子どもたちや、利用してくださっている方々の世界観が自分の人生を豊かにしてくれている…とぼんやり考えています。
 そこで最近しっくりきたことが、「パペットスンスン」青くてモフモフした変なやつです。毎週水曜日朝7時35分からTVに出てくる謎の生き物スンスン。一見すると不思議な造形ですが、可愛らしいキャラクターによる何気ない日常を描いた作品です。しかし、考え方によっては、子どもから大人まで共感を呼ぶような普遍的で奥深いテーマがあるように思えます。大好きなスンスンを少し真面目に考察してみます。
 主人公のスンスン(6歳)は、とてもマイペースで自由な発想を持ち、物事を独自の純粋な視点から見つめています。スンスンの目を通して描かれる日常の出来事は、世界の多様性や小さな幸せを気づかせてくれます。彼の将来の夢は「パンになりたい」です。理由は「優しい味がするから」。この感性は、物質的な価値観とは異なる感性で、大人になるにつれてどこかで捨ててきた感性です。
 そして、忘れてはいけないのは、友達のノンノン。スンスンのキャラクターを最大限生かしてくれる仲間です。スンスンの自由すぎる発想を決して否定しない存在。ノンノンがいることでスンスンワールド(トゥーホック)が保たれています。
 スンスンの世界での多くの会話は、論理的な帰結を求めていません。何気ない会話や的外れに思えてしまう返答が、私たちが行っている「目的のある会話」へのアンチテーゼのようにも感じることがあります。また、その物語の多くは、劇的な事件が起こるわけではなく、散歩をしたり、アイスを食べたり、おしゃべりをしたりする日常です。「生産性」や「効率」が重視される現代において、ただ存在しているだけの時間を肯定してくれます。会話も独特です。スンスンの話し方や語彙の選び方は、幼い子どものようですが、悟りを開いた哲学者のようでもあります。シンプルな二人の会話は、シンプルすぎるがゆえに、受け手に自分の感情や考えを投影しやすい「間」や「空白」が用意されています。
 普段、子どもと接するとき、まずは子どもの話を聴くように心がけていますが、ついついこちら側が考えていることを言わせようとしてしまったり、話の内容に目的を見出そうとしてしまったり。でも、大人が求めているような会話は一瞬で終わり。それより聴いてほしい!!話がうんとあるんです。大人からすると、ついつい軌道修正させたくなる、言葉や話。でも、聴いていると大人が求めているような内容にちゃんと行き着きます。子ども自身の言葉が。子どもたちのふとした発言に、ハッとさせられます。それは、否定せず焦らず、間髪入れず問うのではなく「間」を大事にしたときです。
 また、子どもたち同士は、学年も学校も違い特徴も十人十色です。たまたま縁があってこのSTARSという空間にいるのになぜか仲が良いのです。表面上相手を貶したり、煽ったりすることはありますが、皆がどこかで認め合う場面があったり、相手を思いやる優しい場面に出会うことがあります。みんながスンスンであり、みんながノンノンになれる場面があるのです。独創的な価値観を否定せずに、スタッフも子どもたちも互いを生かす術を学んでいるような気がします。相手を生かすと同時に、相手に生かされていることが実感でき、それを心地よく思えるSTARSです。毎日違ったSTARSであり、毎日創られていくSTARSはみんながいてこそ。
 Triangleでは、「生産活動」は行わず、活動内容は職員が決めるのではなく、本人たちがやりたい活動(日々の活動や調理活動、同好会(スイーツ、電車等))を本人たちの時間軸に合わせて進めています。Triangleの毎日は、効率やスピードに価値を求めず、スンスンのような「ゆったりとしたリズム」を基本としています。
 そして、Triangleでもう一つ大切にしていることは「ただそこにいることをみんなが当たり前のように受け入れている」という空気感です。スンスンが日常の些細な発見に目を輝かせるように、利用者さんの小さな変化やその時の感情を、評価やルールで縛るのではなく、まずはそのまま「スンスンと受け入れる」。「何かができるから」ではなく「そこにいてくれるだけでいい」。スンスンのようにフラットで温かい視点を持って一人ひとりのあるがままの姿に寄り添っています。
 私たちが生活している現代は、情報が多く考えることや悩みが多すぎます。もちろん、プロ意識を持って支援するための情報収集は必要で重要です。でも、なんだか忙しい毎日に、加速し続けるこんな世の中で、スンスンのようなユーモアと感性を磨きながら、子どもたちや利用されている皆様に癒しを提供できるSTARS&Triangleにしていきたいと感じています。
 2026年も特定非営利活動法人STARSをよろしくお願いします。
 うんといい年になるといいねぇ☆
                          理事長   島田 雄太

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